「そろそろ赤ちゃんが欲しいな…」妊活する女性・男性が知るべきコト
就活、婚活、終活と「活」のつく言葉はたくさんありますが、その中でも「妊活」は、流行語の第2位に選ばれたこともあるくらい、多くの女性の関心事となっています。テレビや雑誌でも取り上げられることが多い妊活ですが、何をすればいいのか詳しくはわからないという人も多いようです。そこで今回は妊活について、何を、いつから、どのようにすればいいのかまとめてみました。
妊活って?

妊活とは、「妊娠についての正しい知識をつけ、自分の体の状態を把握し、妊娠するために前向きに活動すること。将来、自然に妊娠しやすくするための体作りや生活スタイルを整えること」です。妊娠を希望している女性だけでなく、今は妊娠を希望していないけれど将来的にしたい女性や、協力するパートナーの男性も対象に含まれます。
子どもが欲しいと望んで夫婦生活をすれば妊娠できるのでは?と思うかもしれませんが、妊娠しやすいタイミングに性交を行っても、20代前半のカップルで約30%、30代で約20%、35歳になると約10%の確率でしか妊娠しません。意外と低い確率であることがわかります。妊娠を望むなら、しっかり妊娠に向けた行動をとる必要があります。
妊活は必要か…?

女性の社会進出などの背景により、平均的な結婚年齢が高くなり、妊娠年齢も上がっているのです。35歳以上での出産を「高齢出産」といいますが、今や、第1子を出産した女性の5人に1人が35歳以上だといわれています。
結婚に年齢の制限はありませんが、流産の確率は年齢と共に上がり、高齢出産にはリスクが伴ってしまいます。例えば、ダウン症などの染色体異常児が生まれる可能性が高くなる、胎児や母体に影響のある病気にかかりやすくなる、などがあります。高齢出産のリスクを避けるためにも、早くに妊活に取り組む必要がある、と多くの女性が感じているようです。
妊活に必要な基礎知識
基礎体温を知る

自分の体の状態を把握するのに最適なのが、基礎体温をつけることです。排卵周期を知ることで妊娠しやすい時期・妊娠しにくい時期がわかります。
身体を冷やさない
「冷えは万病のもと」といわれているように、冷えは妊娠の大敵です。冷えによって血行が悪くなり子宮の機能が下がってしまうなど、妊娠しにくい体になってしまうのです。エアコンで体を冷やさないようにするだけではなく、冷たい飲み物や生ものも体を冷やすので注意しましょう。
食生活を改善

バランスの良い食事から健康的な体がつくられます。朝昼夜ともに栄養バランスのとれた食事を心がけることで、妊娠しやすい健康的な体を保ちましょう。
適度な運動を心がける

体を動かすことで血行が促進され、体の内から冷えが改善します。また、体を動かすことでストレスが発散されるので妊活として取り入れる方が多いですよ。
妊活中の運動はあくまでも体の冷えやホルモンバランスを整えるのが目的なので、激しい活動量は基本的に必要ありません。大きな負担を感じず、毎日続けられるものが適しています。
気軽に通えるヨガや自宅でできるストレッチ、手軽にできるウォーキングなどがオススメです。
しっかり適切な睡眠

寝不足が続くと、お肌の調子が悪かったり、化粧ノリがよくなかったりしますよね。夏場はエアコンや除湿機能を使って室内を適温にし、冬場は寝る前に温かいお風呂につかって生姜湯を飲んで体を内側から温めるなどして、快適に眠ることを心がけましょう。
睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。レム睡眠とは浅い眠りで、体は休んでいても脳が活発に動いている状態。一方、ノンレム睡眠は深い眠りで、脳も体も休んでいる状態です。
人間の睡眠は、まずノンレム睡眠からはじまり、その後、約90分のサイクルでレム睡眠とノンレム睡眠が交互に繰り返されます。ノンレム睡眠は時間が経つほど浅くなっていき、体は覚醒していきます。
実は、このノンレム睡眠が妊娠と密接な関係にあります。人間の体は、ノンレム睡眠のときに成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンには他のホルモンを調整する作用があり、妊娠に必要な女性ホルモンの分泌にも影響を与えて、妊娠しやすい身体の状態をサポートしてくれます。
ストレスを溜めない
赤ちゃんがなかなかできないと、不安になったりストレスが溜まったりしてしまうものです。ただ、ストレスが原因で妊娠しにくくなる場合もあるので、ストレス発散も立派な妊活のひとつですよ。
ストレス発散には人それぞれの好みがありますが、
妊娠を意識しすぎると、いつの間にかストレスがたまっていることがあります。妊娠すると、旦那さんと二人で過ごせる時間や好きなことをして過ごせる時間を持つことがしばらく難しくなります。今を楽しむことで、これからを楽しむ活力につながりますよ。妊活や不妊治療は女性側にストレスがかかりますが、少しでも笑顔で毎日を過ごせるといいですよね。
定期的な診察
子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が原因で妊娠できない場合があります。産婦人科で定期的に健診をすることで、不調のサインを早期に見つけて病気を防ぎ、治療を受けることができますよ。
子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が原因で妊娠できない場合があります。産婦人科で定期的に健診をすることで、不調のサインを早期に見つけて病気を防ぎ、治療を受けることができますよ。
葉酸の摂取
葉酸は赤ちゃんの細胞が分裂するときに大事な役割を果たします。特に妊娠初期は最も活発に細胞分裂をしている時期ですが、妊娠前から葉酸をとり始めることが理想的です。
カナダなどの海外では、葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。日本でも厚生労働省が合成葉酸の摂取を推奨していますが、合成葉酸はサプリメントから摂取することができます。葉酸は水で流れてしまうために食品だけからとるのが難しく、サプリメントを上手に活用するのがおすすめです。

妊娠しやすいタイミングとは?

妊活では、妊娠しやすい体づくりはもちろん、基礎体温を記録した上で、妊娠しやすいタイミングに性交を行うことも大切です。妊娠には、卵子と精子の受精が必要で、女性の体の中で生じる、排卵タイミングを把握することが大切です。
卵子の寿命が約24時間、精子が2〜3日ということを考えて、基礎体温や排卵検査薬で予測できる排卵日の1〜2日前から継続して性交を行いましょう。月経周期の中でももっとも妊娠しやすいタイミングになります。
妊活を始めるタイミングは?
妊活では、妊娠しやすい体づくりはもちろん、基礎体温を記録した上で、妊娠しやすいタイミングに性交を行うことも大切です。妊娠には、卵子と精子の受精が必要で、女性の体の中で生じる、排卵タイミングを把握することが大切です。
卵子の寿命が約24時間、精子が2〜3日ということを考えて、基礎体温や排卵検査薬で予測できる排卵日の1〜2日前から継続して性交を行いましょう。月経周期の中でももっとも妊娠しやすいタイミングになります。
妊娠しない理由・原因は?

妊活を始めて妊娠しやすいタイミングに性交を行っても、なかなか妊娠できないという場合には、次のような理由が考えられます。
● 排卵日の予測がまちがっている
● 生理不順など、妊娠しにくい体になっている
● 排卵障害や着床障害などの女性特有の病気
● 無精子症や乏精子症などの男性特有の病気
妊活によって生活習慣を改善し、生理周期を整えて排卵日をより正確に予想できるようになると、一歩妊娠に近づきます。しかし、女性・男性側の不妊につながる病気があるときには、体質の改善だけでは妊娠につなげることは難しいといえます。
不妊治療はいつから考える?

不妊につながる病気を早い段階で見つけるためにも、不妊治療のスタートとして夫婦一緒に不妊検査を受けることをおすすめします。タイミングとしては、避妊をせずに性交をはじめて1年以上妊娠しないときには不妊症と診断されるため、1年を目安にクリニックを受診しましょう。
また年齢が35歳以上の高齢出産に差し掛かっているときには、半年くらいのタイミングで不妊検査を受けるのがおすすめです。検査結果に合わせて、妊娠・出産に向けたアドバイスや治療が受けられますよ。
妊活はパートナーの助けがあってこそ
一人で抱え込むものではなく、二人で新たな生命を迎え入れるための準備期間です。ストレス発散も、食事も、睡眠も。二人でいれる時間もいまだけしか過ごせません。
今のうちに二人の時間を存分に味わいながら、二人で支え合って、新たな生命を迎えましょう。
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